600年の歴史を持つ北山杉。
山職人の愛情を一心に受け「まっすぐ」育ってきました。文字通り「まっすぐ」に伸びた枝のない幹が特徴です。
もちろん自然に放っておいてその姿になることはありません。
一人前の北山丸太に成長するまでの40年の歳月を、職人の手で丹精込めて育て上げることで今日の北山杉の誇れるブランド価値を作り出しています。
北山丸太は芯がある。
そんな評判をいただいています。
年輪の目がぎゅっと詰まっているので“磨き”をかけた後のつややかな木肌や、やさしい表情などが生まれます。
また、太さに関係なくしっかりとした芯のおかげで強い。
その美しさと強さが認められ、とくにお茶室など数寄屋づくりに多く使われてきました。
室町時代中期から、千利休により完成された「茶の湯」の流行に伴い京を中心に用いられてきました。
お茶室にある床の間では一本の美しい床柱が使われていますが、北山杉の磨き丸太が最も活躍してきた場所です。
そして第二次世界大戦後の近代数寄屋建築ブームに乗って、需要が広がっていったのです。