インタビュー
生産組合 事務所の入り口にずらりと並ぶ北山丸太。

生産協同組合の方に聞いてみました。

ー人の手をかけるということはそれだけ愛着もわきますよね。
北山杉のどういったところが魅力的ですか?

中田:やっぱり丸くて垂直な所です。
というのも北山杉は苗木を選別してましてね。
挿し木苗を増やして。

まっすぐよく伸びる、枝の柔らかい木を先代の方がとってきて、それをクローンで増やしてますね。
枝打ちして、太りを抑える。上に伸びるように。

ー本当に“育てている”んですね。

森下:枝打ちにしても、土の善し悪しとか、木の性質を見極めて。
この子は元気すぎるから成長を抑えとかなあかん、とかこの子はちょっとか弱いから抑えすぎたらあかんぞ、とか(笑)

ーまさに親ですね。
そうすると30年後出荷するときは感極まったりするのでは?

森下:次の子がいるから(笑)
1年生から30年生まで。

ー子だくさんですね(笑)

中田:台風なんかで何本か歯抜けになりますけどね。

森下:たしかに育て上げて、値段が高く売れたら育てた甲斐もありますけど、雪害とか台風でこけてしまうと「あぁ…」ってせつなくなりますわ。

ーそうすると北山杉は「娘」ですね。

中田:そうですね、嫁に出すときは綺麗に化粧をして。

森下:商いのときに嫁に出すって言いますもん。
それでたまに嫁入り先にどうなってるかな、て。

中田:海外に出て行ったのもおりましたわ。
北欧の方やったかな。

ー海外と言えば中国で北山杉が商標登録されましたね。これについての見解をお願いします。

森下:もともと国内需要の低迷があるんで、今絶頂の中国の富裕層に向けて展開できないか、というのが根本にあります。

中田:昨年の上海万博に行きましたけど、これがなかなか難しい。
相手は何もわかりませんからね。
最初に聞かれたのは、何に効くんですか、とか身体にいいんですかとか、薬になるんですか、とか(笑)

ー最後に、今後北山杉がどういったどういったブランドになっていってほしいですか?
このままでいくのか、新たな魅力を見つけるのか。

中田:日本の国は木の文化ですからね。
昔の日本の文化を守る教育があれば、昔の隆盛が戻ってくると思います。
最近だとお茶の文化やお花の文化が廃れていくにつれて床の間がなくなってきてますんで。

森下:家でやる儀式が昔はたくさんあったんですわ。
今はもうホテルの会場です。

中田:時代は繰り返すといいますけど、日本の文化がなんぼか戻れば、我々の北山丸太を使う和室の部屋も出来てくるんではないかと思うんですけどね。
それを願わざるを得ないですね。

ー今日はありがとうございました。